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サイパン・テニアン慰霊の旅 -その6- 亡き父の工場労働と収容所労働
 父寛栄は、三男であった。沖国大の照屋寛之教授がウフヤー(本家)の嗣子である。恐らく、父寛栄は、先代や兄弟の忠告を聞かず南洋へ飛び出したのであろう。あるいは、貧困からの脱出が動機だったかも知れない。農業従事がイヤだったのかも知れない。
 独身で、最初、テニアン島に渡っている。私が幼少の頃に聞いた「テニアンではキタで綿花栽培に従事していた」との労働の実態が今回の慰霊墓参の旅で分かった。記録を読み、テニアン生き残りの者に聞いた話を総合すると、喜多合名会社が経営する農園で綿花栽培の労働に従事していたのではないかと分かった。「キタ」は「北」ではなく、会社名の「喜多」ではなかったか。テニアンで母マカトと結婚し、長女春子(昭和9年生まれ)はテニアンで生まれている。

 サイパンに渡り、南洋興発株式会社サイパン支社製糖所で働いている。今回、伊礼真栄氏(南洋群島帰還者会顧問)が製糖所2階で働く父寛永のことを証言してくれた。同氏は、南洋興発付属テニアン専修学校を卒業している。伊礼真栄氏によると、「学歴社会の南洋社会で、特に小学校卒業のお前の父なども苦労したのではないか」と語っていた。

 製糖所1階はサトウキビを圧搾する部署だったようだ。生前の父寛栄は「きつい労働で小便しに1階まで降りる時間もない時が多かった。その時は、班長の目を盗んでサトウキビ汁に放尿した」と話していた。その話を想い出したので、伊礼氏に訊ねると、「そうだ。長時間労働だった。自分も2階勤務(検査室か?)だったので良く知っている。キビ汁に放尿しても高温で煮詰めるから大丈夫だ」と小さな笑みを作って語ってくれた。父寛栄の従業員名簿番号は343番であった事も沖縄県公文書館の資料で判明した。

 捕虜収容所の父寛栄の労働は、最初に死体片付けに従事していた事は生前に何度も聞いた記憶が残っている。私が生まれた場所でもあるススッペの収容所は、戦争前に働いていた南洋興発の工場裏に造られた。父寛栄にとっては、工場労働の延長としての収容所における死体(戦死者)片付けの労働だ。何たる運命のイタズラ、歴史の皮肉だろうか、と思う。

 ススッペ収容所には、約2万人が収容されていた。米軍作成の捕虜収容所名簿には、父、母、長女、長男、二男の名前、性別、年齢が記載されている。沖縄県公文書館に収集され、公開されている。

 ところで、今回の伊礼墓参の旅に、前原高校同期のNさんの母親(83歳)の参加があることを参加者名簿で知った。サイパンで声をかけた。やはり、Nさんもススッペの収容所生まれだ。びっくりしたのは、Nさんの母親が言うには、「お産して5日目にチッコウの港から沖縄行きの引き上げ船に乗った」とのこと。お産して5日目だよ!信じられんねー。

 南洋群島帰還者会事務局長の安里嗣淳さんは、テニアンの米軍捕虜収容所生まれだ。彼とは、琉球大学の同期でもあるのでまさに奇縁だ。

 今回の慰霊墓参の旅は、参加者一人ひとりの胸深く、サイパン、テニアンでの肉親の生き様、友人や家族との思い出、戦争の悲惨さが刻まれた旅であったろう。私もその一人だ。

14時05分

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この記事に対するコメント
太字の文「サイパン・テニヤン慰霊の旅」1-6全部読ませてもらいました。 全部に「拍手」マークをつけさせて貰いましたが、これは 私の「合掌」の意味です。

戦争は絶対に 二度とあってはならないことです。 七十三歳本島人。
【2010/01/10 12:01】 URL | 香々地 三郎 #GxAO5jdM [ 編集]


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