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海賊とセンクヮ アギヤー
 政府は、近いうちに自衛隊法第82条に基づく、海上警備行動を発令し、ソマリア周辺海域に護衛艦などを出動させるようだ。私も社民党も、海賊対策の名の下に自衛隊を派遣・出動させる海上警備行動に反対だ。
 この間、ブログにも書いたが、日本に置ける海上の安全と秩序を守る主体は海上保安庁である。他国が海賊対策で軍隊を出しているから日本も遅れてはいけないとばかり、十分な検討や対策もないままに、先ず「自衛隊ありき」でじゃ困る。
 海上警備行動や与党が準備中の「海賊行為への対処等に関する法律案」(仮称)は、国土防衛(専守防衛)のための実力組織である自衛隊に海上警察活動を担わせ、実質的に集団的自衛権の行使に道を開くものだ。自衛隊の海外活動を無限定に、際限なく拡大せんとする目論見を持ってのものだ、と強く批判せざるを得ない。
 ところで、多くの国民は”海賊”にどんなイメージを重ねるだろうか。そもそも海賊とは?
 海賊の定義があった。国際商業会議所(ICC)の国際海事局(IMB)による海賊行為(Piracy)及び武装強盗(Armed Robbery)の定義は下記の通りである。

 (1)窃盗またはその他の罪を犯す明白な意図をもって、かつ(2)その行為を行うために実力を行使する明白な意図または能力を有して、船舶に乗り込み、または乗り込もうとする行為。

 世界的に海賊事件が減少する中で、ソマリア沖・エデン湾では急増している。何故か?急増するには理由があるはずだ。2009年1月23日付の朝日新聞で、ソマリアを担当する駒野欽一・エチオピア兼ジブチ大使が、取材に対し興味深い話を語っている。
 駒野大使によると、海賊行為が頻発するソマリアで「海賊が現地の若者たちのあこがれの職業になっている」「海賊のリーダーは最も女性にもてる存在」とのこと。同時に、海賊が豊かな生活の「象徴」にもなっているようだ。もちろん、私は海賊行為を称賛しているわけではない。
 また、駒野大使によると、「海賊の多くは沿岸を拠点とする元漁民で、無政府状態になった1991年以降、当初は漁場を荒らす外国の漁船を追い払う目的で武装。その後、私兵集団と結びついて人質の身代金狙いの海賊行為に手を染めるようになった」という。(前記 朝日新聞記事より引用)続けて駒野大使は、「海賊は自動小銃やロケット砲で武装し、複数の高速艇で襲いかかる手口。しかし、護衛艦が守っている艦隊に近づくことはない」とも語っている。
 朝日新聞で駒野大使の海賊についての記事を読み、沖縄でのセンクヮ アギヤーを思い出した。センクヮとは戦果、アギヤーは挙げる者、ヤマト口に訳すと「戦果を挙げる者」だ。戦果とは、米軍から物資を盗ることである。
 悲惨な沖縄戦が終わると、難民化した住民は収容所に収容された。衣・食・住の全てを失った住民が、ノルマとして課された軍作業、後に労働の場としての軍作業で、米軍部隊の豊富な物資を盗むことは戦果であり、罪の意識はなかったようだ。ソマリア沖の海賊同様、センクヮ アギヤー、すなわち上手く戦果を挙げる者はヒーローであった。女性にもてる存在であり、一家の大黒柱、地域住民からは富の「象徴」だ。『沖縄百科事典』(沖縄タイムス刊)によると、「戦果を挙げる行為は誰ひとり怪しむことも、また罪の意識をともなうこともなく、日常茶飯事となった」「悲惨な戦争をくぐり抜け生き残った者の自衛手段」としてセンクヮ(戦果)を説明している。
 ソマリア沖の海賊も、戦後間もない頃の沖縄のセンクヮ アギヤーも、法的には強盗・窃盗だ。どこか似ている。明白に違うのは、海賊は武装し、沖縄のセンクヮ アギヤーは非武装であることだ。
 悲惨な沖縄戦で焦土と化した沖縄、戦争が終わりアメリカの軍事支配下に置かれた沖縄、政治経済の機能を失い、統治機構が定まらない中でのセンクヮ アギヤー。ソマリアが破綻国家から抜け出せるような、有効で温かい平和的支援を国際社会が行わなければ、海賊行為が無くなることもあるまい。

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この記事に対するコメント
興味深く読ませていただきました。
30年近く前、マダガスカルの友人から日本の漁船がマダガスカル近海で乱獲をするため、漁民が怒っていたと聞かされたことを思い出しました。日本の船舶を守ることも大切ですが、自国の権益を守ろうとする先進国が後進国に対して行っている事も考えなければならないと思います。
【2009/01/29 17:16】 URL | 市川博美(社民党本部) #Da3zaqU. [ 編集]


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